2018.4.12
何故にメキシコ?謎解説5日目
おはようございます
パティシエ・ショコラティエのミケです
現在わたくしは
カカオ豆を求めて
メキシコに来ております
mikeのお店は時間を変更して
営業していますので
よろしくお願いいたします
大変ご迷惑をおかけしていますが
ご了承下さいませ
なお
このブログは
収録ブログとなっています
昨日のあらすじは
クリオロ種のカカオ豆を求めて
メキシコまでやってきている
という事でしたが
ではなぜ
クリオロ種なの?
ですよね
それは
とっても希少なカカオだからです
クリオロとは
スペイン語で「自国の物」という意味で
原種だとも考えられています
古代アステカ帝国の
皇帝もこのカカオのショコラトルを
飲んでいたといわれています
※ショコラトルとは
カカオ豆を石で押しつぶしたものに
水と香辛料を混ぜて
液体状にした飲み物
この様な石棒(マノ)と石板(メタテ)で
すり潰していました
とっても栄養価の高い飲み物で
皇帝や
それに近い人しか
口に出来ない
貴重な飲み物でした
そんなこともあり
皇帝の食べ物=神の食べ物
という意味で
カカオの事をこう呼びます
テオブロマ
神様の食べ物
日本の学名では
カカオの木は
「アオギリ科テオブロマ属カカオ」
と記載されています
少し話はそれましたが
そのクリオロ種は
現在でも希少で
世界で収穫される
カカオ豆の栽培量の
約0,5%です
病害にも弱く
栽培が非常に難しい
今や幻の品種なのです
このカカオの特徴は
豆が白色から黄紫色
苦みが少なくマイルド
他の種類とは
まったく違った味がします
対極的なのは
皆様がいつも口にされている
チョコレートの原料である
フォラステロ種です
名前の由来は
スペイン語で「よその土地の」いう意味
日本でいう 外来種ですかね
渋みと苦みが強く
豆の色は濃い紫色です
この濃い紫色は
今話題のカカオポリフェノールです
このフォラステロ種は
成長も早く
病気や害虫などの抵抗力が強い
こんな理由もあり
多くのカカオ農家さんが
栽培されているのです
じつにカカオ生産量の
約80~90%を占めています
そして
この二つを
かけ合わせてできたとされる
もう一つの品種
トリ二タリオ種
名前の由来は
トリニダード島で誕生したからといわれています
味は2種類の交配だからでしょうか
いろいろ
これと言って
まとまっていないんです
木によって
味が違うんです
栽培もそれなり育てやすく
品質も安定しています
生産量は
約10~15%になります
どうですか
わたくしが
どうして
メキシコに行っているのかが
少し納得していただけたでしょうか
明日は
農家さんがどの様に
カカオを育てられているのか
ご紹介していきますね
次の日曜日まで 営業時間を短縮させていただいています
ご迷惑をおかけしますが
何卒よろよろしくお願いいたします